二十四節気、一年間限定のスタイル提案blog
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也 <暦便覧より>
一年で一番寒さの厳しい頃
寒が明ければあとは春に向かうのみ
凍り豆腐、寒天、酒、味噌など寒気を利用した食物が仕込まれる時期

手鞠寿司の起源などはっきりしたことは不明ですが
細工寿司の一部として手鞠寿司を含めれば、それは大正の終わりから昭和にかけて京阪地方で作られるようになり、
次第に東京に伝えられたようです。一般的にはお茶の席・懐石料理の向付、酒の肴として提供されます。

現在では見た目の可愛さもあってパーティーフードとして振る舞われることも多いようです。
今回、時雨の為に作っていただいた手鞠寿司は
【本マグロの手鞠寿司】
マグロは漬けにして、シャリには葉わさびを刻んで混ぜました。上には金箔をのせて。
【平目の手鞠寿司】
平目は色がつかないように白板昆布で昆布締めにして、シャリには梅ゴマを混ぜ、間に木の芽を挟みました。上に金粉をかけます。
【車エビの手鞠寿司】
ボイルした車えびを間に煎り玉子を挟み手鞠に成形し、上にいくらをのせました。
【やりいかの手鞠寿司】
イカの表面に細かく切れ目を入れて、軽くバーナーで炙り、やわらかい雪玉のような表情を付けました。上にはスダチを絞り蘭の花びらが入った塩をかけました。
【さばの棒寿司】
酢締めにしたさばを、がり・ゴマを混ぜたシャリと棒状に成形して上に変色と乾燥を防ぐために白板昆布の甘酢煮をかぶせて一口大に切りました。
【手綱寿司】
昆布締めにしたさより、ずわいがに、きゅうりで作りました。
【ふくさ寿司】
かんぴょう・がり・ゴマを混ぜたシャリを薄焼き玉子でふくさ包みで包みました。上には木の芽をのせて。


奥野恒康 okuno tsuneyasu
「寿司本 おくの」
北海道滝川市本町1丁目1-13
電話 0125-24-6348
営業時間 17:00~2:00
定休日 日曜日(月曜祝日の場合日曜営業月曜休み)
DATA : 料理 奥野恒康 / 写真・器 橋本忍

拝啓
大寒を迎え、いよいよ寒さも本番となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
こんな「時候の挨拶」を添えた手紙を見かけなくなって久しくなりました。
インターネットや携帯電話が普及し、用件はメールで済んでしまう時代。
でも、それだけではやはり何かもったいない。
季節に触れる挨拶は手紙の持っている美しい伝統です。
相手の様子を気遣う言葉を添えて、本題に入る美しい流れも手紙文化のひとつではないでしょうか。
直筆の手紙を受け取るときの嬉しさ。どうしてあんなにワクワクするのでしょうね。
文字は人を表すといいますが、直筆の文字は書き手の顔が見える不思議な魅力を秘めています。
便箋とインクに染み込んだ温かい空気感。
葉書に込められた優しい想い。
書き手の手を離れてから相手に届くまでの小旅行。
伝えたい想いを文字に載せて、あの人のもとに手紙を送る。
美しい文化は大切に残していきたいものです。
敬具

DATA: 写真・文 山田憲治
大寒(だいかん)は、二十四節気の1つ。1月20日ごろ。および、この日から立春までの期間。
<中略>
寒の真ん中で、一年で最も寒い時期である。武道ではこのころ寒稽古が行われる。
(Wikipediaより)
使い古された言葉ではあるがまさに「青い目の侍」だった。
ある日、市の体育館に行った時のこと。
館内を歩き回っていた僕が剣道場の前を通った時にぴんと張りつめた空気を感じた。
道場の中では外国人が正座しており、傍らには刀が置いてあった。
ゆっくりと立ち上がり稽古が始まる。





こんな光景が特別ではなくなってきている日本。
こうして伝統を継承しつつも現代的な進化を続ける文化。
流される事無く、逆らう事無く、作り、見守っていきたい。
DATA: 写真・文 橋本忍
時雨shigure 次回更新は【立春・2月3日】の予定です

一年で一番寒さの厳しい頃
寒が明ければあとは春に向かうのみ
凍り豆腐、寒天、酒、味噌など寒気を利用した食物が仕込まれる時期
手鞠寿司

細工寿司の一部として手鞠寿司を含めれば、それは大正の終わりから昭和にかけて京阪地方で作られるようになり、
次第に東京に伝えられたようです。一般的にはお茶の席・懐石料理の向付、酒の肴として提供されます。

現在では見た目の可愛さもあってパーティーフードとして振る舞われることも多いようです。
今回、時雨の為に作っていただいた手鞠寿司は
【本マグロの手鞠寿司】
マグロは漬けにして、シャリには葉わさびを刻んで混ぜました。上には金箔をのせて。
【平目の手鞠寿司】
平目は色がつかないように白板昆布で昆布締めにして、シャリには梅ゴマを混ぜ、間に木の芽を挟みました。上に金粉をかけます。
【車エビの手鞠寿司】
ボイルした車えびを間に煎り玉子を挟み手鞠に成形し、上にいくらをのせました。
【やりいかの手鞠寿司】
イカの表面に細かく切れ目を入れて、軽くバーナーで炙り、やわらかい雪玉のような表情を付けました。上にはスダチを絞り蘭の花びらが入った塩をかけました。
【さばの棒寿司】
酢締めにしたさばを、がり・ゴマを混ぜたシャリと棒状に成形して上に変色と乾燥を防ぐために白板昆布の甘酢煮をかぶせて一口大に切りました。
【手綱寿司】
昆布締めにしたさより、ずわいがに、きゅうりで作りました。
【ふくさ寿司】
かんぴょう・がり・ゴマを混ぜたシャリを薄焼き玉子でふくさ包みで包みました。上には木の芽をのせて。



「寿司本 おくの」
北海道滝川市本町1丁目1-13
電話 0125-24-6348
営業時間 17:00~2:00
定休日 日曜日(月曜祝日の場合日曜営業月曜休み)
DATA : 料理 奥野恒康 / 写真・器 橋本忍
What's New ? - Sugar Ray - Phineas Newborn Jr.
手紙

拝啓
大寒を迎え、いよいよ寒さも本番となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
こんな「時候の挨拶」を添えた手紙を見かけなくなって久しくなりました。
インターネットや携帯電話が普及し、用件はメールで済んでしまう時代。
でも、それだけではやはり何かもったいない。
季節に触れる挨拶は手紙の持っている美しい伝統です。
相手の様子を気遣う言葉を添えて、本題に入る美しい流れも手紙文化のひとつではないでしょうか。
直筆の手紙を受け取るときの嬉しさ。どうしてあんなにワクワクするのでしょうね。
文字は人を表すといいますが、直筆の文字は書き手の顔が見える不思議な魅力を秘めています。
便箋とインクに染み込んだ温かい空気感。
葉書に込められた優しい想い。
書き手の手を離れてから相手に届くまでの小旅行。
伝えたい想いを文字に載せて、あの人のもとに手紙を送る。
美しい文化は大切に残していきたいものです。
敬具

DATA: 写真・文 山田憲治
時雨フォト募集
時雨では読者の撮った「時雨フォト」を募集しています。
テーマは、あなたなりに感じる「時雨」を表現した写真であればOKです。
時雨チームの選考によりサイトに掲載させて頂きます。
投稿はこちらより
時雨では読者の撮った「時雨フォト」を募集しています。
テーマは、あなたなりに感じる「時雨」を表現した写真であればOKです。
時雨チームの選考によりサイトに掲載させて頂きます。
投稿はこちらより
青い目の侍
大寒(だいかん)は、二十四節気の1つ。1月20日ごろ。および、この日から立春までの期間。
<中略>
寒の真ん中で、一年で最も寒い時期である。武道ではこのころ寒稽古が行われる。
(Wikipediaより)

使い古された言葉ではあるがまさに「青い目の侍」だった。
ある日、市の体育館に行った時のこと。
館内を歩き回っていた僕が剣道場の前を通った時にぴんと張りつめた空気を感じた。
道場の中では外国人が正座しており、傍らには刀が置いてあった。
ゆっくりと立ち上がり稽古が始まる。





こんな光景が特別ではなくなってきている日本。
こうして伝統を継承しつつも現代的な進化を続ける文化。
流される事無く、逆らう事無く、作り、見守っていきたい。
DATA: 写真・文 橋本忍
時雨shigure 次回更新は【立春・2月3日】の予定です
about 時雨 Shigure
和と上手に暮らすライフスタイル提案マガジン
二十四節気(にじゅうしせっき)の各時節柄にフォーカスを当て札幌を中心に活動する各方面のプロが
Moditional = [traditional + modern]
をキーワードに、各視点から「和と現代の暮らしをクロスオーバー」させ、心と暮らしを豊かにするスタイルを提案していこうというプロジェクトです。
違う分野で活動する面々が、どんな Moditional を展開しコラボレートしていくのか私たち自身もとても楽しみにしています。
和と上手に暮らすライフスタイル提案マガジン
二十四節気(にじゅうしせっき)の各時節柄にフォーカスを当て札幌を中心に活動する各方面のプロが
Moditional = [traditional + modern]
をキーワードに、各視点から「和と現代の暮らしをクロスオーバー」させ、心と暮らしを豊かにするスタイルを提案していこうというプロジェクトです。
違う分野で活動する面々が、どんな Moditional を展開しコラボレートしていくのか私たち自身もとても楽しみにしています。
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by shigure_project
| 2009-01-20 00:00
| 【大寒】