時雨 shigure

<   2008年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

冬至 touji 1221

二十四節気、一年間限定のスタイル提案blog
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日南の限りを行て日の短きの至りなれば也  <暦便覧より>



一年中で最も夜の長い日。

この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられた。

冬至南瓜や柚湯の慣習が残る日。






日々を彩る

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ろうそくは大別して原料・成形方法が異なる和ろうそくと洋ろうそくに分けられますが
和ろうそくはハゼノキの果実からとれる木蝋をイグサと和紙からなる芯に塗り重ねて成形され、純粋に植物性なのです。


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クリスマスの灯りはキャンドル(洋ろうそく)にまかせ、
和ろうそくには何でもない日々の暮らしを照らしてもらいましょう。


和ろうそくの形は、大きく分けて二つ。
「棒型」と、肩の部分が広がった「いかり型」です。
またろうそくは、重さで区別します。
一匁(匁・もんめ・は約3.75グラム)でおよそ三十分、 五匁で一時間半ほど燃えつづけます。

櫨の実から搾り取った木蝋を加熱して溶かし、和紙およびイグサの芯から作った灯心で作った芯の周りに手でかけて乾燥させて作る。
完成したろうそくは、断面が年輪状になり、 ハゼの油のみで作ったろうそくが最も高級とされています。

洋ろうそくに比べ光が強く、長時間保(も)つと言われています。
また融点が低いため融けたロウの温度が洋ろうそくに比べて低温であるようです。




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室町時代に中国から渡来し、江戸時代に最盛期を迎えた和ろうそくですが
明治以降は洋ろうそくや電気の普及にしたがい生産量は減少してきました。

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何でもない日々の暮らしを和ろうそくの灯りで彩ってみてはいかがでしょうか。


DATA:  写真・文 橋本忍



鐘の音に心を澄ます


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2008年も残すところあと1週間余り。
今年もまた1年があっという間に過ぎていってしまう。
子供の頃は1年があんなに長く感じたのに、どうして大人になると1年がこんなにも早く感じてしまうのだろうか。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去って・・・というのが世の常ならば、なかなか不思議な現象に遭遇していることになるのだが、きっとそれが大人になるという事なのだろう。

2008年の最後の日、つまり12月31日は大晦日である。
大晦日には様々な年越し行事が行われるが、寺院を訪れて「除夜の鐘」を撞きにいく方もおられるのではないだろうか。
ご存知の通り、除夜の鐘は108回。この108という数には諸説があるが、一般的に広く知られているのは、「人間の108ある煩悩を滅するために撞く」ということだろう。
詳しく調べてみると「眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに好・悪・平があって18種。この18種にそれぞれ浄・染の2種があって36種。この36種を前世・今世・来世の三世に配当して108となり人間の煩悩の数を表す」のだそうだ。
また、「月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候(二十四節気をさらに約5日ずつ分けた期間のこと)の数の72を足した数が108となり1年間を表す」という説もあり。

どちらにせよ、この1年間を総括して感謝と反省、そして願いを込めて鐘を撞けば、その音色は自分の心に清々しく響き渡ることだろうと思う。



鐘の音に、耳を澄まし、心を澄ましてみる。
自分自身と向き合って己を見つめなおしてみる。
そして、新たなる歩みを踏み出していく。


2009年の鐘の音は、きっと福音になるに違いない。

さて、この冬至の回をもって2008年の「時雨」も更新納め。
次回は新年明けて、1月5日の小寒でお会いしましょう。
皆様、2008年のご愛読ありがとうございました。
よいお年を。


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撮影場所・西本願寺札幌別院 



DATA:  写真・文 山田憲治


時雨フォト募集


時雨では読者の撮った「時雨フォト」を募集しています。
テーマは、あなたなりに感じる「時雨」を表現した写真であればOKです。
時雨チームの選考によりサイトに掲載させて頂きます。
投稿はこちらより



季のこと綴り


日々の暮らしのカレンダー。でも、それに従うだけじゃつまらない。

自分だけの、自分のための、ちょっと特別なカレンダーを。

これからの1年、美しく粛々とした季の暮らしに触れて過ごしてみたいと思います。


冬至のくらしごと
~漆器のあつかい~


乃東生~ナツカレクサショウズ

年末年始をはさむこの時期は
師も走る慌ただしさと、打って変わった静けさとが共存する
実に日本らしい節気


うるしもの
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今年最後の「くらしごと」として
お正月に使う「漆器」の準備をしてみよう。

湿気・乾燥の両方を嫌う、デリケートな器・・それが漆器。
欧米では「Japan」と尊敬を込めて呼ばれるほど
その美しさは日本人のみならず、人の心をとらえるものがあるみたい。

デリケートなものほど・・
手間がかかるものほど、に審美的価値をもつもの。

漆器も現代ではそれを模した成分が開発されたり
ベースとなるものも木よりプラスチックのものが多くなり・・と
やや寂しい変化をしてきているけれど

せめて、新年を迎えるこのとき位は
本物の漆の手触りや美しさを愛でながら過ごしたいもの。


漆器は使う数日前に箱から出し、カビやくすみを確かめる。
くすみがあったら乾いた布で拭き擦るように
「からぶき」は漆に最も優しい作業

そしてあとは・・出番をゆっくりと待つだけ。

一年に一度だけ、いそいそと出してくる
そんな器が、あっても良いのかもしれない
そんな漆器の支度もまた、師走の喜びであったりもして。




冬至冬中冬初め とうじ ふゆなか ふゆはじめ
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冬至を境にして日はだんだんと長くなり、寒さはますます強くなる
この頃に戴く習慣のあるかぼちゃ、他にきんかん、ゆずなどは
そんな寒さから身体を守り、風邪を予防する意味でも
まったくもって理にかなったたべもの

冬至かぼちゃもいいけれど
今年は
この時期に昔から薬代わりに作られていた「はちみつ生姜」を作ってみたい

作り方は簡単
生姜を薄切りにし、たっぷりのハチミツに漬けるだけ

生姜の成分がゆっくりと溶けだしたはちみつは
湯に溶かせば甘いしょうが湯となり心も体も温める

キッチンの片隅におく常備薬
冬の楽しみがまた増えた。





DATA: 文・写真 井川美香




時雨shigure 次回更新は【小寒・1月5日】の予定です




about 時雨 Shigure

和と上手に暮らすライフスタイル提案マガジン
二十四節気(にじゅうしせっき)の各時節柄にフォーカスを当て札幌を中心に活動する各方面のプロが
Moditional = [traditional + modern]
をキーワードに、各視点から「和と現代の暮らしをクロスオーバー」させ、心と暮らしを豊かにするスタイルを提案していこうというプロジェクトです。
違う分野で活動する面々が、どんな Moditional を展開しコラボレートしていくのか私たち自身もとても楽しみにしています。

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by shigure_project | 2008-12-21 00:00 | 【冬至】

大雪 taisetsu 1207

二十四節気、一年間限定のスタイル提案blog
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雪いよいよ降り重ねる折からなれば也 <暦便覧より>


朝夕には池や川に氷を見るようになる

大地の霜柱を踏むのもこの頃から

山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃





Hashimono Shinobu × Nishi Asako

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山査子 Sanzashi

美しい名前をもつ バラ科の実
享保の時代から日本に渡っていたというのに
その存在は 未だひっそりと佇む
山野に隠れるように 静かに咲かすその花のように


今日、山査子が一人のpâtissièreの手にかかる

「山査子の酸味は フランポワーズのような爽やかなものではない
でもそこに魅力があるような気がするんです」

寡黙なpâtissièreの手元は・・饒舌に新しい「山査子」を語り始める

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gateau aux SANZA

パイ生地にはパートブリゼ
アクの強い皮付きのヘーゼルナッツクリームを生地に敷きこむ

「山査子の酸味を引き立てる素材は使わない。
何層にも重なる どっしりとした趣を・・
ゆっくりと時間をかけて味わえるようなものを作りたいから」


そうやって・・
オーヴンから出てきた菓子は 
やはり山査子のような物静かな佇まい


ゆっくりと口に運ぶ・・
笑みがもれる

深い茶が欲しくなる。
洋菓子であり・・和菓子なのだ。

時雨。

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スタイリングを終えた彼女に聞く
テーマは?

「冬篭り」

はにかんだそのpâtissièreの視線の先には
細かな雪を被った「山査子」が

やっぱり ひっそりと 佇んでいた。




c0163908_1314530.jpg西あさ子
haruiro工房


DATA: 料理・スタイリング 西あさ子 / 写真・器 橋本忍 / 文 井川美香



秋と冬の間で

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よくある風景のひとつなのだろうけど、少しばかり新鮮に映った風景だった。
小川の表面が薄い氷に覆われている。小川に漂っていたのだろう無数の落葉がその中に閉じ込められ動きを止める。
秋が冬に飲み込まれた瞬間だった。

秋がまだ冬に飲み込まれていないところでは、カモたちが悠々と小川の上を泳いでいた。冬の追っ手から逃げるかのようにあっちへユラユラ、こっちへユラユラと遊泳しながらカモたちは気持ち良さそうに泳いでいる。

そのカモたちの向こうに1匹の野良猫がいた。その野良猫は雑木林の中で佇んでいる。時折、カモを狙っているのか、水が飲みたいだけなのかカモが浮ぶ小川に近寄ってきてはフラフラと水際を行ったり来たりしている。

その野良猫の頭上には黒いカラスが数羽いる。割と低い木の上で、あさっての方角を眺めながら「カー」と鳴いている。羽休めでもしているのか。それとも獲物を狙っているのか。

そんなすべてを見ていた人間がひとり、小川の近くでカメラを抱えて立っていた。少しばかり白い息を吐いて必死にカメラのファインダーを覗きこんでいる。そこから何が見えるのだろうか。何を見つけようとしているのだろうか。

そこには、それぞれの冬支度と生命の息吹があった。

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氷の中に閉じ込められた落葉が再び自由を手に入れるのは、あとどのくらいの時間が必要なのだろう。
小川が全て凍りつく厳しい冬になると、あのカモたちは何処へ飛んでいくのだろう。
すべてを覆いつくしてしまう深い雪と凍てつく寒さの中で、あの野良猫は生き抜いていくことができるのだろうか。
きっと黒いカラスは相も変らず図太く冬を越すのだろう。
そして僕は今年、どんな冬を過ごすのだろうか。

2008年も残りわずかとなった12月の初旬。
そんなことをぼんやりと考えながら中島公園の中を流れる小川を眺めていた。

12月7日は二十四節気でいう「大雪」の季節になる。読んで字の如く、たくさん雪が降る季節ということだが、完全な雪景色に街が覆われるのはもう少し先の話になりそうだ。


DATA:  写真・文 山田憲治



時雨流〆飾り Tsunoda Shinsuke


時節のしきたりと 真摯に向き合う
楽しむ

現代(いま)を生きる 私たちらしく 
時雨 -Shigure- らしく

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「 Moditional デザインのお正月飾りを 」
時雨Projectの想いを
フローリストの角田晋輔氏が
形にしてくれました

限定15個のご用意がございます
詳細は時雨STOREページをご覧ください


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角田晋輔
花の存在価値の追求を真髄とするフローリスト
サミット会場装飾に携わるほか その表現の場は海外にも及ぶ




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特別な花じゃなくてもいい
花がある それだけで 優しくゆっくりとした時間は 生まれるから
- Shinsuke Tsunoda -





時雨フォト募集


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時雨チームの選考によりサイトに掲載させて頂きます。
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季のこと綴り


日々の暮らしのカレンダー。でも、それに従うだけじゃつまらない。

自分だけの、自分のための、ちょっと特別なカレンダーを。

これからの1年、美しく粛々とした季の暮らしに触れて過ごしてみたいと思います。



c0163908_16445579.jpg大雪のくらしごと
~刺し子で布巾縫い~


閉塞成冬~ソラサムクフユトナル

十二月
関東では八日、関西では十三日
新しい年を迎える準備を始める
「事始め」の日

新しい年に訪れる歳神様をお迎えするために
昔から、お正月と同様にこの時期も大切にされてきたのだそう。

ほうきに変わり掃除機が使われ・・
使い捨ての簡単な掃除用具を使うことも珍しくなくなったけれど
それはそれで、便利に使えば良いのだけれど。

その使い勝手の良さには どうしてもかなわない
・・というものがある。

「晒し(さらし)の布巾」

縦糸と横糸がしっかりと均等に張り
何より純粋無垢な佇まい 質感

晒しの反物にシャッと鋏を入れる時の
なんとも心地の良い音は
日本でずっと古くから使われて続けてきたものの凛とした誇りを表す気がします

なんとか年を越せるだけ、部屋の掃除を終えたなら・・
寒い夜、温かなストーブの前で 
来年の為の新しい布巾を縫いはじめよう



「刺し子」

もともと布の補強や防寒を目的に生まれた 日本の伝統的な手仕事
綿花の育ちにくい地方の人々が 貴重な木綿布を大切に使い続けるために
ひと針ひと針刺し縫いしたのがはじまりだと

そんな暮らしの知恵として生まれた刺し子
その伝統模様には
「麻の葉」 「紗綾形」 「角亀甲」 など 美しい模様が。

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規則的に繰り返される幾何学模様
現代に生きる私達の目には 
古びて見えるどころか とてもモダンで新鮮なものに映るから不思議

せっかくだから
新しい布巾は 刺し子で作ってみることにしたい

晒しを良い寸法に裁断したら
好みの図柄を転写して
針と糸でちくちくと運針をするだけ。


刺し子用の糸は定番の朱・藍のほか
現代らしい やわらかな色味も出回っている

たかが布巾・・と思いつつ
おそらく毎日てにするであろう、目にするであろう事を思えば
デザインひとつ  色ひとつ こだわりたくなってしまう。

来年の最初におろす布巾はこれ。
目に鮮やかな紫の刺し子で “時雨”寄りのおもむき。


「かどはき」は自分の家の前を掃除し打ち水を打ち いつもきれいにしておくこと
「始末する」は物を大切に使うということ

来る年は・・新しい布巾を片手に
襟を正して 暮らしに向き合いたいもの。

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DATA: 文・写真 井川美香




時雨shigure 次回更新は【冬至・12月21日】の予定です




about 時雨 Shigure

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by shigure_project | 2008-12-07 00:01 | 【大雪】

時雨STORE

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2009年 時雨流 〆飾り


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Shigure Style



「 私たち自身が 飾りたい と思う美しい〆縄飾りを 」
そんな時雨Projectの想いが
フローリストとのコラボレーションで形となりました


こだわったのは
洋玄関にも和玄関にも美しくフィットすること

そこに佇んでいるだけで
凛とした美しさを湛えた 圧倒的存在感があること


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華美な装飾には頼らず
そのデザインで 祝う日の粛々とした喜びが表現されています

手鞠のように
前面に浮き上がるように施されている水引のアレンジ
折り重なるいくつもの結びは
「新しい年も いくつもの幸せが行き交いますように」
との願いが込められています


上から下へ流れるが如く伸びるレッドウィローが
天を駆ける龍の尾のように配され

〆飾りに華やかさと力強さを添えています









すべて天然の素材を使用しておりますが
松があけるまで美しくお楽しみいただけますよう 
葉の表面には特殊な加工を施してございます

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拡大画像
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時雨Shigure×角田晋輔 2009年オリジナル しめ飾り     お申し込み受付期間 12/7 ~ 12/17

価格  : ¥10000 全国送料無料、税込み (限定数15個)
サイズ : 長さ約110cm 幅約30cm

   [販売終了しました]

お支払い、発送について
 代金引換郵便にて発送いたしますので、お受け取りの際お支払い下さい。 

お届け
 12月26日一斉発送となります ※到着日指定はご利用いただけませんのでご了承ください

※手作りのため個体差がありますことをご理解下さい。









特定商取引に関する法律に基づく表示

販売業者   時雨project
販売責任者  橋本忍
所在地    北海道札幌市中央区南三条西八丁目 島屋ビル2F 十石TENSTONE内
電話番号   011-261-6921

商品はすべて手作りのため、ひとつひとつ風合い、サイズに若干の違いがある事をご考慮ください

不良品、破損品はTELまたはメールでお知らせください。良品と交換、または返金いたします。


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by shigure_project | 2008-12-07 00:00 | 【時雨STORE】