時雨 shigure

カテゴリ:【白露】( 1 )

白露 hakuro 0907

二十四節気、1年間限定のスタイル提案blog
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白露 


<陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也>


野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。


朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。





Shinobu Hashimoto × Mika Ikawa


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■Styling Story

暑かった夏の名残を白露でそっと包んだ一品。

まだ緑濃い葉に、ひと雫だけ乗った秋の露

そんなイメージで

漆黒の器のスペースを、余白を残して贅沢に使いました。


「露」の質感にこだわり

器から艶めくような黒の表情引きだすため、少しの時間水に浸し

更に氷を配すことで、キリリと引き締まった緊張感も加えました。


黒の器を使うことで、赤の美しさが際立ちシンプルな料理にも重厚感が生まれます。

今回のようなデザイン性の高い器を使う場合、通常より余白の部分を多くすることで

料理・器それぞれの美しさを強調し 互いの個性を引き立てます。


また、今回のようにModitionalなスタイリングをする場合

使用する素材の色を3色以内に抑えることもポイントです。


[Styling Mika Ikawa]
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recipe
[トマトジュレ~Appetizer]

・完熟トマト
・砂糖
・白ワイン
・レモン汁
・粉ゼラチン


1.湯むきして丁寧に種を取った完熟トマトを小さめにカットし、弱火で甘みを引き出しながら煮詰める

2.形がなくなってきたら、口当たりが滑らかになるまでミキサーにかける

3.砂糖・レモン汁で調味しふやかした粉ゼラチンを加え、セルクルに流し冷やし固める

4.水に白ワインを適量入れ一旦煮立たせ、粉ゼラチンを加え

5.固まった「3」をセルクルから外し一回り大きいセルクルの中央に置き、周りに「4」を流し入れる

6.固まったら外側のセルクルを外し器に盛り付ける


お好みでバジルやローズマリーを乗せ彩りを添える

ジェノバソースをつけてお召しあがりいただくと、口当たりさっぱりとした前菜として頂けます

[foodrecipe & cooking Mika Ikawa]




c0163908_12433916.jpgこの器は皿の周りを堀の様にしてあり、
そこにクラッシュアイスを敷き詰める刺身皿として考え制作した物ですが
こんな使い方も粋ですね。

器は作り手だけでは完結させられない。
使い手のアイデアによってエンディングの変わる物語のようなものだという事を
再確認できたスタイリングでした。(橋本)



DATA: スタイリング・料理 井川美香 / 写真・器 橋本忍




普段着の茶



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秋が近づいてきた。


『暦便覧』では「陰気やうやく重りて、こごりて白色となれば也」と説明される、白露の時期である。わかりやすく言うと、大気が冷えてきて霜ができはじめる時期のこと。
ここ北海道では蜻蛉の姿があちこちで見られ、時折冷たい秋風が街を吹きぬけるようになった。「夏も終わりだな」としみじみ感じる季節。秋分に向けてカウントダウンの始まりだ。


節の変わり目を感じさせてくれるのは、そういった生活の中での景観の変化だったり、変わりゆく街の情緒だったりするのだろう。
しかし、どれほどの人が毎日の生活や仕事に忙殺される日々の中で季節の変化を感じ取り、その変化を楽しめているのだろうか。気がつたら秋でした、ではちょっと寂しい。


身近な生活の中に、ちょっとしたアクセントをつけるだけで秋を感じることができる。
そこで「時雨」が提案するのはお茶。お気に入りの器に抹茶を点てて、「和」とともに秋を楽しもうというわけだ。
お茶をてるというと茶道のイメージが強いが、自宅で嗜むのであれば礼儀作法は必要ない。「普段着の茶」。それが時雨流。


抹茶は粉末化され市販されているものを使用。
作り方は簡単。お気に入りの椀に抹茶の粉末を入れ、お湯を注ぎかき混ぜるだけ。
インスタントコーヒーのように簡単に出来てしまうのだが、それだけではちょっと面白くない。そこで使いたいのが小道具。

抹茶の粉末は茶匙を使っていれてみる。醍醐味ともいえる泡立ては茶筅で。
茶匙も茶も、高価な物は別として、一般的な物であれば、1000円前後で買い揃えることができる。c0163908_239129.jpg
抹茶粉末の量はお好みで自分好みに。多めに入れればとろりとした濃茶になるし、少なめに入れればあっさりとした薄茶になる。
茶筅での泡立ても楽しみのひとつ。本格的な茶道では流派によって泡立て方が異なり、千家では表千家はうっすらと泡立つ程度、裏千家はたっぷりと泡立てる。
にとらわれない時雨流は、その日の気分によって色々なバリエーションを楽しめばいい。


しい毎日にちょっとだけ心にゆとりを。
休日にお茶を点て、のんびりと時の流れを感じるもよし、アフター5に疲れた心と体をゆっくりと温めるもよし。
中秋の名月は、時雨流で点てたお茶を飲みながら・・・。なんていうのも素敵な時間の過ごし方かもしれない。  
                                                       (了)

DATA: 文・写真 山田憲治




季のこと綴り


日々の暮らしのカレンダー。でも、それに従うだけじゃつまらない。

自分だけの、自分のための、ちょっと特別なカレンダーを。

これからの1年、美しく粛々とした季の暮らしに触れて過ごしてみたいと思います。



c0163908_132964.jpg重陽の節句 行事食
~今年の十五夜は“衣かつぎ”で月を愛でる~

草露白~クサノツユシロシ
草に降りる露が寒さで白く見えるようになる、それが白露という言葉の所以とか。
美しい言葉はまだまだ、私たちの暮らしの周りにひっそりと隠されているのですね。
札幌の街なかで、忙しく暮らしていると
草の露が白に変わった事を気に留めることがありません。
なんだか勿体無い気がします。
もっと目を凝らし、耳を凝らしたら、今まで気づかなった秋に出会えるでしょうか。

さて、9月といえば十五夜さんのお月見です。
季のこと綴りの1番目は、このお月見の楽しみ。
秋の名月は、別名「芋名月」と言われるみたい。

9月はちょうど里芋の収穫期だから、昔は上新粉で作るおだんごではなくて
白肌の里芋をそれに見立ててお供えしたそうです。
上新粉が貴重なものだったから・・という説もあるようですが
現代に暮らす私達にとっては土の香り残る皮を残し、ぷっくりと顔をのぞかせた
「衣かつぎ」と呼ばれるそれは・・
普通のおだんごよりも滋味深く、魅力的に思えてしまいます。

「おいしそう・・」

そうだね、今年のお月見はこれでいこう。
ぷりっと剥けた里芋に、甘く煮詰めたお味噌をつけて。

そして毎晩、お月読み。
「名月」と呼ばれるのはこの季節のお月さまだけ。
見逃すなんて、勿体ないもの。


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DATA: 文・写真 井川美香




c0163908_181521100.jpgc0163908_18153923.jpg・次回更新は【秋分・9月23日】の予定です
・時雨フォト募集
時雨では読者の撮った「時雨フォト」を募集しています。テーマは、あなたなりに感じる「時雨」を表現した写真であればOKです。
時雨チームの選考によりサイトに掲載させて頂きます。投稿はこちらより




about 時雨 Shigure

和と上手に暮らすライフスタイル提案マガジン
二十四節気(にじゅうしせっき)の各時節柄にフォーカスを当て札幌を中心に活動する各方面のプロが
Moditional = [traditional + modern]
をキーワードに、各視点から「和と現代の暮らしをクロスオーバー」させ、心と暮らしを豊かにするスタイルを提案していこうというプロジェクトです。
違う分野で活動する面々が、どんな Moditional を展開しコラボレートしていくのか私たち自身もとても楽しみにしています。

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by shigure_project | 2008-09-07 00:00 | 【白露】